廃業の覚悟から一転、創業期の夢を再び追える様になりました。
売上の80%を占める客先Aの受注契約が半年後に解約される事になり、ここから私の不安な毎日が始まりました。
日々、納品作業に追われながら営業活動を行ったり、客先Aに解約撤回のお願いに訪問したりしましたが、成果はほとんど得られず、あっというまに3ヶ月が過ぎました。
廃業を覚悟する必要があると考え、メインの金融機関に状況の報告をしました。てっきり、資産の売却等を勧められ借入金返済の計画を立てられるかと思っていましたが、金融機関の担当者からは、「経営改善計画書を作成すれば金融支援を行える為、事業の継続を目指したらどうか?」と提案され、後日、経営改善計画書の作成をサポートして頂ける事業再生の専門家として、牧野さんを紹介されました。
無料面談の中で、牧野さんから様々な事例とアドバイスを頂き、事業の継続はおろか、これまでよりも強い経営基盤の作り方のイメージが持てました。
早々に経営改善計画書の作成に着手し始め、牧野さんに作成のサポートというか殆ど作成して頂きながら、完成を待たずとも改善施策を実行していきました。まずは時間を稼ぐ為に、客先Aへの交渉方法をアドバイス頂き、解約までの期間を半年延長する事が出来ました。
また、営業活動でのターゲットを大手企業から中小企業に切り替え、営業方法や営業ツールを改善した事で、これまでが嘘のように次々と新たな受注が出来ました。
小口客の割合が増えた事で、製造フローは煩雑になりましたが、利益率が飛躍的に向上しました。
改善計画書は、借入金の返済金額の減額と、煩雑になった製造フローを最適化する為のITシステム導入費用の新規借入れ要請としました。作成中に牧野さんが金融機関と綿密なやり取りをして頂いていた事もあり、円滑に金融機関の同意が得られました。
結果的には、客先Aの解約の頃には、売上は大幅に減少するが、黒字がしっかりと見込める状態となりました。
振り返って考えると、金融支援の引出し、交渉、営業、経理の改善、業務フローの改善、原価管理、ITシステムの導入、経費の削減等、牧野さんには幅広く力強いご支援を頂きました。廃業の覚悟から一転、創業時の夢を再び追える様になりました。本当にありがとうございました。
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